志段味(しだみ)城

2017年2月26日撮影


◆別名:

 

◆所在:

名古屋市守山区中志段味野添

 

◆交通:

 

◆歴史:

桓武平氏の流れを汲む水野氏が代々治めていた城で、瀬戸水野村を本拠としていた一族である。

 

元弘3年(1331年)に起こった元弘の乱において、当主の水野良春は南朝方に付き、僧兵団を率いて吉野で戦ったが先祖の地である志段味城に帰郷した。しかし、建武3年(1336年)には再び吉野に入り北朝方と戦いを繰り広げ、やがて再度帰郷すると志段味城は一族に任せて南下し新居城周囲を開拓して、新たな拠点とした。

 

志段味城はその後も水野氏が支配していたが、福島正則が清洲を得た後、徳川政権下で安芸へ移封になると、水野氏もこれに従って安芸へ移ったため、志段味城は廃城になったと伝わる。

 

◆現在:

遺構などは存在しない。

近世に行われた宅地化の影響などもあるが、川沿いの低地にあるため、大水による氾濫などで消滅したと思われる。