◆別名:
◆所在:
名古屋市北区安井1-7-33
◆交通:
◆歴史:
南北朝時代の康歴元年(1379年)に北朝に属した犬飼頼隆がこの地を領し、その子孫は犬飼氏の他、安井氏、浅野氏と分かれて行ったが、戦国時代に織田信長の家臣である浅野長勝が天正年間(1573年~1592年)にこの地に安井城を築いたと伝わる。
当時は矢田川が城の南側を流れており、庄内川と矢田川に挟まれた湿地帯の中央を南北に木曽街道が通ると言った交通の要所を犬飼氏が領有していたが、戦国時代になると、織田氏に従った浅野氏が力を持ったと考えられる。
長勝が清州城の北西約2キロに位置する大里村に移った時に安井城は廃城となった。
なお、安井城の名前の由来となる安井将監は松葉城を築き、信長の側近として仕えており、織田信雄が北畠氏の養子になる際、足助十郎兵衛、天野佐左衛門尉、林豊後守らと共に北畠家に赴き信雄を守護したため、北畠氏は信雄に手を出せず、織田家に従わざるを得なかったとされている。
◆現在:
城があったとされる一帯は住宅地と化しており、遺構などは存在しないが、城の鬼門を守る山神社とお福稲荷が現在も残されている。